ブリュードッグの造るニューイングランド(ヘイジー)IPAにはヘイジージェーンがあります。ヘイジージェーンの上位互換、ダブルIPA(DIPA)にダブルヘイジーがあります。
今日紹介するトリプルヘイジーはさらにその上位互換のトリプルIPAになります。
そもそもIPA自体ホップを多量に使用したエールビールです。そのIPAを造るときに間違えて2回もホップを投入したしまって、偶然できたのがDIPAとなり、今では各クラフトビールメーカーがこぞって造るビアスタイルになっています。
多くのDIPAは多量のホップを投入することより、とても苦いビールとなりますが、同時にホップの香り、風味が強いのも特徴で、一部のマニアから熱狂的な支持を受けています。
ではホップの量を3倍にすればトリプルIPA(TIPA)となるのでは?と考えるのは当然の流れでして、このトリプルヘイジーを含め、ちょこちょこ見かけるようになってきたのがトリプルIPAです。
ここまでくると、もうどんだけホップを入れているのか、想像もできません。きっと強烈なホップの香りと苦みの混在する、ちょっとマニアックなビールなんだろうなとは予想はできますが・・・
あと、ホップの量多いので、値段もお高いんだろうなとも・・・
ただ、今回紹介するトリプルヘイジーは、ベースがニューイングランドIPAと言って、アロマホップを使うことによって、フルーティな香りかつ、苦みを抑えたビアスタイルです。3倍ホップでも、案外苦みが抑えられているかもしれません。
色は濁ったオレンジ色で、ちょっと暗めのジュースみたいな色です。
香りは流石にホッピーです。草木、松等のホップの香り、薬草、腐葉土的なニアンスやシトラス感(もう少し分かりやすく言うとサロンパスっぽさ笑)もあります。時間が経つと、少しフルティーな感じがしてきました。
味わいは一転してフルーティー感が前面に出て、オレンジなどの柑橘系にグレープのフレッシュな感じや桃っぽいニアンスもあります。そして予想通りほとんど苦みを感じないんですよ。苦みはあるのですが、フルーツ系の要素が強くてあまり感じないんです。美味しいですね。レベル高い。1缶440mlで770円ほどしてかなり高いですが、その価値はあります。200円そこらのビールとはレベルが違うなぁと感じました
リーズナブルなビールを買ってぐびぐび飲むのもよいですが、たまに、こんな高級ビールを買って、ゆっくり味わって飲みませんか?お勧めですよ。
ブリュードックには、この頃日本でも人気を博しているパンクIPAがありますが、これは濁っていない(ヘイジーでない、ニューイングランドスタイルでない)クリアーな色をしたビールです。このパンクIPAにもW-IPA版のダブルパンクがありますが、残念ながらトリプルIPA版(トリプルパンク?)はありません。いつか、トリプルパンクが登場しそうですね。楽しみです。
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